肛門嚢炎または臭嚢破裂

私達、ヒトはもう退化してなくなっている臓器に肛門嚢(のう)があります。

肛門の左右にあります、肛門を時計の文字盤に準えると右側が4時の方向、左側は8時の方向の皮膚の下に小さな袋があります。

ペットの犬や猫もある意味、必要のない器官になりつつあるモノですが、時々この肛門嚢に感染が起きたり、貯留しすぎた分泌物によって下の写真のように、突然破裂してさもお尻の皮膚が裂けて、犬や猫はあまりの激痛でお尻付近を触られるのを極端に嫌うようになり、ひどい子になると痛みのために便が停滞して便秘のような症状になる犬猫もいます。

矢印のところが潰瘍を起こしている所です。

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治療は縫合したりせず、細い管を用い良く患部を洗い抗生剤、消炎剤(痛み止めなど)で数日かけて根気よく治していくことが一般的です。

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今回の症例は猫ちゃんでしたが、皆さんの犬や猫ちゃんも時々後ろから、お尻を眺めてみてください。

ダニの重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

最近、新聞テレビ等で報道されている、重症熱性血小板減少症、病名の頭文字を取りSFTSとも呼ばれています。

ご承知のように、西日本、特に長崎で最初に死亡したヒトがいるということで、ダニが生息している場所で作業をするような方、あるいはこの病気を媒介するダニがマダニ科のフタトゲチマダニやオウシマダニ等、愛犬たちにも寄生するダニと共通の可能性があり、犬や猫に寄生している場合飼い主様との接触の程度によって用心が必要な場合も考えられます。

犬だけではなく、山羊や牛、豚、鶏からも抗体が検出されているようですし、最近問題となっている、身近になってきた周辺動物(イノシシや鹿など)の抗体調査も望まれます。

  1. 今私達に出来る注意は、農作業や山歩きなどをする際にはダニの襲来に用心すること
  2. 飼育している犬や猫にダニを寄生させないよう、適切な駆除薬や予防薬を使用するということ